グーニーズ2 フラッテリー最後の挑戦(コナミ:1987年)



(1枚目:タイトル画面。格好いいです。 2枚目:スタート地点。実際はやや右。 3枚目:隠し扉とブーメラン泥棒。本当に憎い野郎。)

我が青春のゲーム、グーニーズ2!!
1をすっ飛ばして2を先にレビューするのに大した理由はありませんが、強いて言うなら2の方が好きだからでしょうか。
前作は同名の映画グーニーズがストーリー含め元ネタになってましたが、こちらはオリジナルストーリーとなっています。
ただ、映画テーマソングであるCyndi lauperのThe Goonies "R" Good Enoughは1,2、ともにアレンジされ起用されています。
この曲は元々最強に良い曲で、かつ通常のステージで延々流れ続けているため未だに覚えている人も多いかと思われます。
ちなみに2のストーリーは、前回打ち倒したフラッテリー一味が、新しくグーニーズ一行に加わった人魚のアニーを誘拐したため、
他に捕まった仲間も含め助けに行くという内容です。

さて、ゲーム内容へと筆を進めます。
このゲームはライフ制のアクションで、スーパーマリオの様な面クリア型ではなくメトロイドの様に四方を探し回って
アイテムを集め徐々に探索範囲を広げていくタイプのゲーム。
各ステージは雪面や洞窟などの大分類に分かれ、更にハシゴにより上下動で移動できる小分類へ細分化されています。
大分類同士の移動はステージ中にあるドアによりできますが、このドア内部、移動出来るものも出来ないものもあり、
自分視点の3Dダンジョン型となっています。
ADVゲームの様に中を漁ったり人に話しかけたりぶっ叩いたりしてアイテムをゲット出来たりするわけです。

このゲーム、個人的にですがまったく突っ込むところのない超良作で、茶化して笑いを取る事も出来ないくらい隙がありません。
難易度も前作に比べ上がっており、マップも広くなったためかなり迷いますが、それでも理不尽な程では全くなく
手ごたえがあるくらいに収まっています。
隠し部屋のコナミマンをぶっ叩くとカタカナでヘソを曲げるなどの若干の遊び心もあります。
グラフィックも手が込んでおり、洞窟のおどろおどろしさや雪面の寒々しさ等細々としたところまで描き込まれている印象で、
当時のコナミはやっぱすげえんだなあと思わせてくれる一品となっています。
エンディングの感動は映画のエンディングの様な開放感を感じられます。
BGMの質が高いのもそれに一役買っているでしょう。
以上は思い出補正がかなり入っているとは思いますが、それでも未プレイの方は是非。

ここからは私的な話になりますが、筆者は上部二枚目のスクリーンショットにある館ステージのグラフィックが大好きで、
清涼感あふれるBGMも合わせ強く印象に残っております。
高い所にあるんだろうと想像させる青空や、描き込まれているのに整然と感じる背景などが形作る風景は
幼少期の自分にしっかりと刷り込まれており、今でも「清々しさ」を心に思い浮かべる際にレトロのスパイスを振りかけると
必ずこのゲームの館ステージが想起されるのです。
物心付いたくらいに印象付けられたものは一生潜在意識下に残るのだなと実感できる身近なもので、わずかな
甘酸っぱさと共に思い出す度に「ああ、俺ファミコン好きなんだな」とひしひし感じられます。
何かガラにもなく綺麗な話に持っていっていてこっ恥ずかしいのですが、それくらいこのゲームが好きってことでひとつ。