マイティボンジャック(テクモ:1986年)



(1枚目:タイトル画面。ハクいピラミッド。エンディングでは… 2枚目:通路面。宝がいっぱい。 
 3枚目:王家の間。敵は金貨に変わってます。 4枚目:拷問部屋。えげつないです。ジャンプしまくれ!)


初の4枚スクリーンショットでお送りしますはマイティボンジャック。
1984年にアーケードで送り出したボンジャックの続編です。
テクモもおっぱいと心霊幼女に傾倒した揚句某逆ハーレムゲーや歴史ゲーを乱発するメーカーに吸収されるその昔には
こういうゲームを出していました。最強におもしろいゲームをたくさん作ってたんだぜ!マジで。

さてこのゲームですが、ジャックなる少年がピラミッドにて魔の手より王族を救い出すというアクション。
道中は通路面と王家の間が交互に連なっており、前者にはお宝がいっぱいの中でひたすら進み、
後者は爆弾を全部取ればクリアというように分かれています。
宝箱は上でジャンプをすることで開ける事が出来、中には色々アイテムが。
ブロックと思いきや規定回数ジャンプすると宝箱に変わるものがあったりと、隠し要素が満載です。
また基本的に攻撃手段はなく、敵からはひたすら逃げる形になります。

ここで基本的にと書いたのはゲームの大事な要素にマイティコインというものがあるからで、
宝箱などから手に入るコインをBボタンで使用することにより、3段階までパワーアップできます。
1段階目で普段開けられないオレンジの宝箱を開けられ、2段階目で宝箱を横から触れるだけで開けられ、
3段階目で敵を金貨に5秒間変えることが出来るようになるのです。
この2段階目、どうでもいいように見えますが結構重要で、一々ジャンプして宝箱を取っていられないくらいに
敵の攻撃が苛烈な個所が多々あるのです。
またパワーアップ状態は規定回数ジャンプすることでダウンします。
このジャンプの回数というものはこのゲームの随所にみられる要素で、隠し宝箱を開けるときも必要ですし、
出現初期状態がミイラの敵が変化する際はジャンプ回数によりその変化先が変わり、これを操作する事も重要。
またコインを10枚集めてしまったりすると放り込まれる拷問部屋では敵の攻撃を避けながら60回ジャンプするまで
勘弁してもらえないという子供にトラウマを植え付けるには十分過ぎるステージがあったりととにかくジャンプが重要なのです。
そのジャンプですが異様なまでに制動が効き、ジャンプ力は一画面分以上、好きなタイミングで降下でき、
さらにホバリングもできるという超高性能。
最強に操作性が良く、その分敵も好き勝手動き回っていますが、逃げる楽しみを十二分に味わえるようになっています。

さてこのゲーム、多少触れましたが隠し要素が満載です。
通路や王家の間での爆弾の取り方によってスコアやアイテムの出方が変わったり、隠し宝箱や壊せるブロックも大量。
壊せるブロックを壊した効果音がペロッって感じのカマボコを板から剥ぐような音で気持いいです。
隠し要素の中には真のエンディングを見るのに必須なものもいくつかあり、一筋縄では行きません。
クリアのみならずハイスコアを考えるとやれる事が大量で、底がなかなか深いものとなっています。
当然隠し要素を探し回っている最中も敵は待ってはくれませんので、アクションの技術も必要になっており、
元がアーケードらしい玄人向けのゲームと言えるでしょう。

筆者は幼児期にこれをやっており、半ばくらいでいつも力尽きておりました。
亀が強すぎなんだよ亀が。亀の癖に作中もっとも早いです。
とにかくこのゲーム、技術面でも知識面でも上達を如実に感じられるいいゲームです。
世界観のエジプトっぷりも最高です。何だよ奴隷2000点って。
未プレイの方は腰を据えて是非。

最後になりますが、ゲームオーバーになるとスコアや面数を加味して偏差値を出す妙な機能が付いています。
スコアだけでは推し量れない、プレイヤーの技量を数値化しそれで競わせようと思ったのでしょうか。
迷宮組曲の連打回数計測装置を思い出しますが、あれは裏技に使えたしなあ…
未だに謎です。