ルート16ターボ(サン電子:1985年)



(1枚目:タイトル画面。別名BGMセレクト画面。 2枚目:スペシャルボーナスゲット。アホみたいに点数入ります。)

記念すべき一発目のレビューがファイナルなんとかやドラゴンなんとか等の有名ソフトではないのは、優柔不断極まりない筆者が
友人にレビューするゲームを決めさせるという手法を取っているからであり、マイノリティに酔っているからではありません。
そもそもそんな手法を取るなという話ですが。

このゲームを開発したサン電子、ファミコン時代においてはSUNSOFTブランドとして怪作を多数リリースしてきました。
有名どころではスーパーアラビアン、東海道五十三次、アトランチスの謎等といった、決してクソゲーではないがクセがありすぎてプレイしていると
不安になってきたり、しかしゲームとしては結構面白い為本体に刺される事がそれなりに多かったサン電子のゲームには今も根強いファンがいたりします。
(オンラインに大出世したゲームも…。本当にどうでもいい事ですが筆者の上司はそのいっきオンラインでブチ切れて
 キーボードを叩き折ったカルシウム不足男です。)

このルート16ターボもなかなかの怪作で、もともとはアーケードのルート16の家庭用版。
内容としてはよくある敵をかわしてアイテムあつめて面クリアタイプのゲーム。
自分は車で敵も車。そして他のゲームと差別化を図った点として、一つの面が16区画+通路と碁盤の目状に分かれており、
通路の移動中は面全体が表示されたレーダーモード、区画に入るとその区画全体が表示されたメイズモードに切り替わる点でしょうか。
キャラクタが車ということもあって展開がスピーディで、慣れないうちはドッカンドッカン死にますがあまり気にならず再プレイできる軽快さがあります。
自機は燃料を消費してターボを使用でき、スピードアップして敵を振り切ったりもできます。
敵の名前が「ノームラー」「ヨシーダ」など投げやり感が漂うのもイイ感じです。
サンソフトのお得意な面クリア後のシークレットレター(全部集めて文字を入れ替えて単語を作ってサン電子に送れば超豪華かは知りませんが景品ゲット)も
あります。お得ですね。

さて、筆者はこのゲームに微妙な思い出があり、ノスタルジックな気持ちになりながらこの文章を書いております。
当時小学生にしてファミコン大好きインドア野郎だった筆者は、ファミリーコンピューターマガジンにてこのゲームの存在は知っておりました。
なにやらメタリックなカッコイイ質感のスクリーンショットを見て、いつかはやってみたいと思っていたところ、新しく友人になったM君の家に
このルート16ターボが置いてあるのを発見。
テンションの上がった筆者は早速やらせてもらったのでした。
ここで今更解説が入りますが、このゲームは3種類の難易度(EASY・NORMAL・DIFFICULT)を開始時に選択でき、
難易度によってゲーム中のBGMが変わるというドクターマリオ的な手法を取っておりました。
初プレイである筆者は当然もっとも簡単なEASYを選んで始めたわけですが、そのEASYのBGMがやたらスピーディで気の狂ったようなメロディラインで、
当時からやや頭の可哀想だった筆者そのBGMに異常なテンションになってしまい、ゲラゲラ笑いながらM君のファミコンを独り占め。
死んでも死んでも自機を走らせていたのです。
初めて家にあげた友人の奇行にM君は間違いなく、当時はこの表現が無かったとは思いますが、引いていました。
今になって冷静に思いだせるのにどうしてあの時歯止めをかけられなかったのか。
それが何年生の事だったかは忘れましたが、結局卒業まで「ゲームのクソ野郎」的な扱いを受けていた原因の一端を担っていた出来事である事に
間違いはないでしょう。
書いてて丹田の辺りがムズムズしてきたのでこの辺で終わりにしますが、ゲームとしてはいい出来なので見かけたら是非。
プログラムミスで9ステージから先に行けないけど。